ウルトラ警備隊の隊員紹介は第1話「姿なき挑戦者」の本編前半の浦野光氏によるナレーションにしたがってみます。
「キリヤマ隊長、年齢38歳、隊歴16年、東京都出身。」胸を張って颯爽と登場。眼光鋭くカッコイイし、いかにも偉そうだ。自動ドアを通過する横で無線連絡員のような基地スタッフが「キリヤマ隊長がお見えになりました」などと言っている。やはり偉いんだ・・・ところが、次の瞬間「キリヤマ、参りました」目の前にはもっと格上と思われる参謀たちが勢揃い。急に格が下がったような・・・。一体どうなってるの、この組織は・・・?「なに?」「まて」「よし」をたびたび口にする。
ウルトラマン「来たのは誰だ」でニノミヤ博士として登場し、落ち着いた名演技を披露し、この度隊長という役どころに抜擢。普段は冷静で状況判断も適切、人間味あふれるよきリーダーであり、兄貴分的な存在だが、ときには「俺についてこい」ばりの熱情家でもあります。宇宙ステーションV3のクラタ隊長とは士官学校の同期で、親友でもある。いい年齢だと思っていたがいつの間に私より年下に・・・(汗)。
「ソガ隊員、年齢25歳、隊歴3年、九州出身。」射撃の腕前は天下一品。防衛軍の大会でヒロタ隊員と優勝を争うが、宇宙人に買収されていなければ優勝していたかも。笑顔が似合い、ソフトで三枚目的な明るいキャラクターのとってもいい人です。年下のアマギになめられることも。ダンとは妙にウマが合うようです。
「フルハシ隊員、年齢29歳、隊歴7年、北海道出身。地球防衛軍きっての怪力の持ち主。」
アラシ隊員ではありません。科特隊解散後に引き抜かれたのか?軽快にトランポリンを、続いては基地内のトレーニングジムへ行き運動神経の良さをうかがわせます。確かに力はありそうです。隊長への絶対忠誠をしばしば語ったり、道産子と思えない江戸っ子口調で人情味あふれる一面もあります。北極で母親と通信中、一大事に陥ります。
「アマギ隊員、年齢24歳、隊歴2年、名古屋出身。名プランナー。」
長身の割に事務的な仕事が向いているようです。機械に強く、宇宙からのメッセージの解読や故障した機械の修理に無類の実力を発揮します。特に生命カメラに収められたダンを救出したときには命の恩人として感謝される。無口で実直そうだが、結構ユーモラスでキツイ言葉も発します。爆弾と高所が苦手。少女には弱いようです。
「アンヌ隊員、年齢・・・いや、これは失礼。隊歴2年、東京都出身。ウルトラ警備隊の紅一点。」このセリフ、ひとりボケツッコミなところがいろんなところで模倣されています。ナース服を着て隊員の手当をしています。救護隊員といったところでしょうか。女性らしく細やかな気配りをするし、ムードメーカー的な役割も果たす。初対面のときからダンに一目置き、アンヌといえばダン、というほどの親密な関係。このドラマの行く末は誰もが気になるところです。
そして急遽入隊することになる、風来坊改めモロボシ・ダン隊員。その正体は言わずと知れたウルトラセブン。誰よりも強く平和を願い、愛するがゆえに、ときに宇宙人ならではの秀でた知識・能力が仇となり、しばしば仲間や地球人との間で心理的葛藤を味わうことになる。少年のような純粋さと熱いハートを内に秘める。