[ストーリー] 宇宙空間から地球に接近する小惑星を発見。島のようなその惑星はダンら3人を乗せたホークを引き込み不時着させる。意外にもそこは地球であった。ところがその小惑星は少しずつ移動をし、防衛軍基地へ向かって爆発しようという算段らしい。惑星のコントロール基地から発せられる怪電波のため、機能が寸断されている。怪獣リッガーも登場し絶体絶命、やむなく隊員のいる惑星へ新兵器を投入しようとする・・・。
久々に宇宙空間からの連絡が・・・でも今回はV2から。あれっ、V3じゃないの?いずれにしても今まで活動停止していたのでしょうか(笑)。小惑星が地球に向かっているらしい。ダン、フルハシ、アマギの3人は24時間パトロールに出動・・・ってタイヘンなんですね。そして何やら宇宙空間を浮遊する「島」を発見。連絡を受けるもその存在を疑う隊長だったが、やがて島と衝突しそうになって避けようとしたホークは島に向かって引き寄せられる。その「島」こそが地球へ向かう小惑星だったのです。冒頭から波乱含みです。
気がつくとホークはその島に不時着。3人の隊員は島の探索を始めます。「まるで鬼が島」というフルハシ、何の根拠があって、それもこの一大事に。ダンが本部へ連絡をとるも案の定、交信不能ときています。3人は意識を失っていたのに、ダンは現在の場所をしっかりと認識しています。これもウルトラセブンならではの能力なのでしょうか。しかし、ここが「島」であるとしながら、次の瞬間にはわざとらしい(笑)富士山が現れる。私は事態が飲み込めませんでしたが、要するに島ごと地球へ流れ着いたというわけなのですね。
3人はさらに謎の基地を発見して中へ入っていきます。よせばいいのに、どうせ閉じ込められるのがオチだと思っていたら、いわんこっちゃない、お望み通り(?)ガチャーンっと・・・この無人基地には電波で操縦される多数の機械があります。当時の子供たちにとっては、ぜひとも入って探検してみたいこと請け合いです。実はこの電磁波のために防衛軍基地はレーダーをはじめとする機能が麻痺していたのです。
隊長たちは3人の隊員の救出のため、何とポインターで出動です。宇宙空間で消息を絶ち、レーダーも使用不能になったのに、かれらがなぜすぐ近くにいるとわかったのでしょう。ポインターは突然謎の障害物にぶつかります。見えないバリヤーの存在を悟った隊長は、石を投げてみてそれを暴きます。さすが、隊長。そしてどうやら、この島が防衛軍基地へ向かって少しずつ移動していることを察知します。
基地へ向かって進んでくる小惑星の存在に、機能を失っている防衛軍基地はあわてます。それでもそんなときに通用する新兵器キリーの準備を試みます。一体どんな新兵器なのでしょうか、見たかった(笑)。ダンもこの島が動いていること、そして島自体が動く時限爆弾となっていることを悟ります。
メカに強いアマギはよくわからない宇宙のものらしい物質に手をつけます。何とか脱出をはかるために・・・。ダンはおそらく、「2人がいなければセブンに変身できるのに」と、やきもきしていたに違いありません。格闘の末、ロックを解くアマギ、お見事!!そして脱出成功。
ところがせっかく脱出を果たしたものの、ホークは相変わらず稼動せず。強力な電磁波のためです。ここでダンはさきほどの宇宙船のような無人基地へ向かい、電磁波を止めてくるといいます。自分も行くというアマギを制して・・・(やはり、セブンに変身したいために)。そこへさっそく怪獣リッガーが出現!待ってましたとばかりに変身しようとするダン。しかし!何と変身できない!!これも電磁波のために?やむなくダンはカプセル怪獣アギラを投入。なぜかこちらは無事に出現。イカルス星人のときの異次元空間ではカプセルもダメだったのに・・・。かくしてリッガーVSアギラの対戦が実現。
その頃ダンは電磁波を止めることに奮闘。しかしかなわず、機械を携帯爆弾で破壊。ついに電磁波は解除されます。ところがホークが動かない以上、基地は相変わらずピンチ。交信は復活したものの、隊員を残したまま小惑星を破壊する手段に!!マナベ参謀の非常の決断がくだされます。しかし、ようやく出現したセブンの姿を確認すると新兵器キリーの発射に待ったをかけます。
怪獣は2体登場したものの、子供の頃は何となくよくわからず、地味なお話だと思っていました。しかし今改めて見直してみると実にサスペンス効果を巧妙に発揮した秀作だと思います。動く惑星という発想もスケールの大きさを感じます。
侵略者
?(怪獣リッガーは単なる道具と思える)
侵略目的
明らかに計画的な策略だが不明
侵略方法
移動する小惑星で防衛軍基地に体当たり
侵略アイテム
無人基地でコントロール メカニズム怪獣リッガー
防衛軍の対策
電磁波のために機能を狂わされる 新兵器キリーで爆破を試みる・・・