[ストーリー] パトロール中のフルハシとアマギはダンプカーを運転する少女を見かける。不審な事件とのかかわりを追求したダンは罠に落ちてウルトラアイを盗まれてしまう。その頃、地球からマゼラン星に向けられた怪電波を解読し、発信元のスナックへ少女を探すが、すでに地球へ向けた大型弾道ミサイルが発射されていた!ウルトラアイを取り戻すことに躍起のダンは・・・。
今回はまたしても着ぐるみを着た怪獣や宇宙人は登場しません。この頃には視聴率も低迷していたのでしょうか?そもそも特撮はお金がかかるので予算の都合は痛いほどわかりますが、子供にとってはつまらなかったかもしれません。でも私などにしてみたら、こういう純粋なドラマ仕立ての方がより深みがあっていいと思うのですが。
フルハシとアマギは飛来した物体を追ってパトロール中。普段物静かなアマギが、本部のソガとのやり取りで珍しく興奮しています。「ウスノロ」とか「頭にくる」となかなか過激です。31話でも出番の多かったアマギですが、あのときも当時15歳の松坂慶子さんが出演していました。美少女が出るとハリキルのでしょうか(笑)。その途中2人はダンプカーを運転する少女を見かける。一瞬目を疑った2人はさらに「女にやられた」という瀕死の男を発見。
別にパトロール中だったダンは連絡を受けてそれらしきダンプを追跡。報告を受けるダンの「若い女ですね、了解」という言葉、何だか意味深です(笑)。ところが罠に落ちてポインターは崖から転落、意識朦朧とするダンの前に先ほどの少女が現れてダンからウルトラアイを奪っていく。崖から落ちたのだからしょうがないでしょうが、ウルトラアイを盗まれたのはこれで3回目。相手はいずれも若い女性(に化けた宇宙人)でした。
その頃、宇宙ステーションV2(クラタ隊長のV3ではありません)では、地球からマゼラン星へ向けられた怪電波を受信。「任務完了」とか「迎えの円盤を送ってください」とあり、本部でも発信元を追及。そして深夜にスナックノアからの新たな電波をキャッチ。「迎えはまだか」という電波だ。ダンはスナックの中に先ほどの少女を発見。テレパシーで交信を試み、ウルトラアイを盗った理由をきくと、それが任務だと答える。また、侵略するつもりか?との問いには「こんな狂った星、侵略する価値があると思って?」との衝撃発言!いまなら放送コードにかかりそうですね。
マゼラン星から返信があり、恒星間弾道ミサイルがすでに地球に向けて発射されたという。「迎えにおよぶ時間なく」とも。このときダンは先ほどの少女の特殊な任務と、それがもはや裏切られたのだということを悟る。ミサイル到達まであと7時間!ただちにウルトラ警備隊はミサイルの迎撃態勢に入る。
いざ出動というとき、隊長と同行する予定のダンは別方向に進む。直前に隊長から「ダン、頼むぞ」と声までかけられていたのに・・・。ホークで一人ダンを待つ隊長のさびしそうな表情。これって完全な「ボイコット」ですね。あとで何らかの制裁が課されたのは必至とみられます(笑)。ダンの目的はただひとつ、ウルトラアイを取り戻すこと、そうでなければミサイルから守ることはできないと判断したのでしょう。
再びスナックノア、ついにダンは少女を見つけ、その過酷な運命を本人に告げ、証拠の交信テープを見せる。このときダンは大胆発言「この星で生きよう、この星で一緒に」って、もしかしてナンパ?!アンヌに知らせなきゃ(笑)。するとなぜかウルトラアイを返す少女。ダンはすぐさま変身して宇宙へ向かう・・・。
怪獣が出なくても主役であるウルトラセブンを出さないわけにはいきません。どういう場面で登場するのか、という興味がありましたが、実際には普段よりも一層危機的な状況での登場でした、ここまでくると本格的なSF映画ですね。低予算でここまで盛り上げてくれたスタッフ、プロデューサー、脚本家たちに感謝!です。
マゼラン星人を演じた女優さん、一部ファンの間で根強い人気を博しているようです。マゼラン星人はところで実際の姿なのでしょうか?宇宙人にとって地球人に化ける、あるいは地球人を洗脳したりコントロールすることはたやすいようなので、どちらもあり、でしょうが、それは謎のままです。
侵略者
マゼラン星人(マヤ)
侵略目的
弾道ミサイルで地球を破壊するつもりだった(血も涙もない・・・)
侵略方法
ウルトラアイを奪ってセブン登場を阻止
侵略アイテム
弾道ミサイル 怪電波 ダンプカー
防衛軍の対策
怪電波の解読 ミサイルを迎撃