[ストーリー] ウルトラ警備隊の特別訓練でスカイダイビングの途中、アマギとソガが行方不明になった。懸命の捜索の末、ようやく音信が取れたものの現在地が不明だという。マナベ参謀の話では、それは2年前にベル星人が作り出したことのある、脱出不能な擬似空間と同じものだという。救出に向かう隊長たちは強行突破でそこにたどり着いたものの、そこには底なし沼や吸血植物、巨大なクモまで存在する。彼らの運命は一体・・・?
地底の次は空中です(笑)。今回冒頭に現れるのは、ウルトラ警備隊の特別訓練だといいます。月に1度だそうですが、18話目ともなると、そろそろネタも尽き気味なのでしょうか(笑)。そしてなんと、その訓練とは・・・スカイダイビングです。何だか楽しそう・・・。おっかなびっくりのアマギ隊員を除いては。隊長の「俺に続け」の言葉に先陣を切って隊員が次々にさっそうと飛び立っていきます。女性のアンヌ隊員も勇敢に飛んでいくというのにアマギは「弱いんだよう」と弱音を吐きながらもソガに突き落とされるように飛びます。しかし、隊歴2年のアマギは今までやったことがないのでしょうか。普段は別の訓練を行っていたものと思われます。
臆病風を吹かせているとろくなことが起こりません。ついでにそれを叱責するソガも・・・2人はどうもおかしなところに着地したようです。先に無事着地した隊員たちが心配しています。臆病なアマギに次の試練が・・・誰も見当たらない場所で、奇妙な虫にかまれたり、ソガのメッセージ入りのパラシュートを発見、さらには宇宙人の姿まで・・・ただならぬところにいることを悟る。そこへソガの悲鳴を聞きつけたアマギは、ソガが底なし沼にいるのを発見(傍目にはどう見てもただ水溜りで遊んでいるようにしか見えないのだが・・・)。ソガを救助したアマギはようやく本部との連絡がとれるものの、隊長は心配するどころか、「言い訳は許さんぞ」とのキツーイ一言。しかも現在地がわからないというのに、「寝ぼけたことを言うな!」「現在地を知らせろ」とのこと。部下思いの隊長と思いきや、こんなに冷たいときもあろうとは・・・。しかし、ビデオシーバーを通じて現場での何とも不快な音を聞くと、ホークで救助に向かう。しかし、「霧のかかった森」というだけの指示で一体どこを探してくるというのでしょうか。しかも「そこを動いちゃいかんぞ」って、ホークで救助するのに車もない状態で動くもなにもないでしょう。今回の隊長、ちょっとおかしい・・・。
アマギとソガは不意に空を見上げると地球を発見して大いに驚く。どうやら特殊な空間に迷い込んでしまったらしい。かなりの至近距離とみられるが、それにしても皆がスカイダイビングをしたのは普通の訓練用飛行機から。いくらなんでも「地球」を見るというのは大げさだと思いますが・・・まさか不思議な空間が流されたわけでもあるまいし、もしそうだとしたら隊長たちに発見されることもなかったわけで。本部のマナベ参謀はこれを数年前にベル星人が作り出した「擬似空間」と同じものであると言明。発見することすら難しいのだと、絶望的に語る参謀。イカルス星人の「異次元空間」とも異なるまさに「特殊な」空間というべきでしょう。しかもそこには巨大なクモまで生息。かろうじてスパイダーで撃退(スパイダーが巨大なスパイダーを退治とは・・・)。
ところでこの回は、普段無口で地味な役回りのアマギのセリフが多く、その人物像に触れる格好の機会ですが、ソガと2人きりという状態で妙に優しい・・・「僕たち」「2人だけ」と言うなど、見ようによっては何とも怪しい人物に見えます(笑)。
しかし、ここでやすやすと引き下がれない、隊長たちも懸命に捜索にあたり、アマギたちにその操縦音を聞き取れるぐらいの位置まで接近する。そして無謀にもその怪しい空間に突進!いくらなんでも同乗するほかの隊員も巻き添えにしようとは・・・。
ダンはその空間にいるベル星人の鈴のような怪音波に悩まされるも、何とかセブンに変身。センサーが敏感な宇宙人はとりわけ弱いのか、それともセブンに苦手な音波を知り尽くしていたのか。それにしてもこのベル星人、顔は目玉焼き、体は猫背で背中に妙なものを背負っています。そして、目と鼻ほどの先まで無意味と思われるテレポーテーションでゆっくりと移動します。歩いたほうが早そうだって(?)。また、先ほど出現した巨大なクモ・グモンガはベル星人が連れてきたのでしょうか。そういえばスフランのような植物もいましたね。いずれにしても趣味はよくないようです(笑)。
ラストで隊長のセリフ「神なき知恵は、知恵ある悪魔をつくることなり」って本当にそんな格言があるのでしょうか?まあ、それはともかく、ダンが行方不明のまま、消滅しそうな空間からホークで脱出しようとしているところだというのに・・・。ことわざなんて言ってる場合かーーーっ!!!(笑)
この空間のごとく、よくわからないお話でした。
侵略者
ベル星人(音波怪人)
侵略目的
侵略の意思は不明 「落とし穴を作っていたずら」レベルかも
侵略方法
擬似空間を作って人を迷い込ませる
侵略アイテム
不快な音波 底なし沼 グモンガ
防衛軍の対策
無謀にも擬似空間に突入