[ストーリー] ダンは突然体調に異常な変調をきたし、パトロールでミスを犯して宇宙人の侵入を許してしまう。これまでの数々の激闘にウルトラセブンにも体力は限界にきていた。セブンの上司が姿を見せ、これ以上戦ってはいけないと諭される。しかし侵入したゴース星人は怪獣パンドンを送り込み、満身創痍のセブンは戦いを余儀なくされる。辛うじてセブンは怪獣の腕を切り落とすも、もはや瀕死の重傷だ・・・。
最終回にしてベッドシーンか、と思いきや体調に突如変調をきたしたダンの汗ばむ肌であった。意識はもうろう、焦点も定まらずかなり苦しそうだ。パトロールの時間がやってきて、いつものように笑顔で言葉をかけるソガは、その様子に当番を代わろうかと申し出るが、ダンはあえて危険なパトロールに挑む。自ら語る中に「脈拍360、血圧400、熱が90度近く」とありますが、普通の人間なら生きられません!
しかし、運命は容赦なくダンに試練を与えます。宇宙ステーションV3隊長のクラタは円盤を発見し、ダンの乗るホーク2号に連絡をとる。それにしても宇宙のルールとは、連絡がとれない未確認物体は撃墜していいというのですね。挨拶なしで家の前を通る人は殴っていいぞ、みたいに聞こえます・・・そんな、乱暴な(笑)。意識もうろうのダンは円盤を取り逃がし、クラタの叱責を買う。クラタがフォローするものの、円盤は炎上しながらも地球に到達。
これまでにも2度ほど登場し、大いにその存在感を発揮したクラタ隊長は、ここでそのキャラクター全開です。ダンに「バカモン!」「弾の撃ち方も知らんのか」と過激に迫ります。元々言葉がきれいでないクラタの独壇場です。見ている方はダンが調子が悪いものだから気が気でなりません。
不時着してメディカルセンターでアンヌの手当てを受けるダン。病室を抜け出し射撃、バスケットボール、鉄棒とチャレンジするがまったく精彩を欠き、いらだつダン。こっそり様子を見るアンヌも心配そうだ・・・。
作戦室での隊長の言葉ももうろうとして聞くダンは、アンヌに精密検査をすすめられるが、冷たく突き放つ。それもそのはず、そんなことをしたら正体がウルトラセブンであるということがばれてしまう。そうとわかってしまえば、これ以上地球に残って戦うことを許されていないのであろう。それ以前によくウルトラ警備隊入隊の際に検査を受けずにすんだものです。いや、それどころか、ちゃんとした身元さえ明らかでない。戸籍もなければ、両親家族も不明だ・・・。
ここで登場、セブン上司!セブンと同じ容姿だが、セブンに「これ以上地球に残って戦うことは危険なので帰るように」と忠告しに来るのだが、地球への使命感を大事にするセブン=ダンにとって、あまり耳には残っていないかのようだ。
そうするうちに今度はまたクラタからの緊急事態を告げるメッセージが・・・!飛行物体が地球に近づいているので攻撃態勢にかかれとの伝言だが、当番のダンは疲労しきっていてまともに聞き取れないようだ!ようやく行動を起こして非常招集をかけたものの、すでに物体は地球に接近。攻撃にかかるものの潜伏するゴース星人の罠にかかりアマギは拉致されてしまう!そして物体の中から怪獣パンドンが登場。火炎攻撃で隊長たちの逃げ場を失わせる。アンヌはホークで消火作業に入る。
ダンは上司の言葉を思い出して一度は変身を躊躇するものの、非常事態にやむなくセブンに変身する!しかし案の定、セブンは立っているのも辛そうだ。ビームは届かず、アイスラッガーも踏みにじられる。
いったん戦いを終えて元の姿に戻るダン。もはや重症だ・・・。しかし、連絡の不備を厳しくクラタに叱責され、「自業自得だ!」とまでののしられる。そんなことも意に介さずもがくダン、はたしてその命は助かるのか・・・?