[ストーリー] 深夜、ビル街をパトロール中のダンとソガは不審な車の襲撃を受け、消失してしまう。車やビルも消えて市民はパニックに!霊媒師ユタ花村を通じて宇宙人からのメッセージが!一時的な避難のために居住区を探しているのでそれまで邪魔をするなという。しかし約束違反を理由に宇宙人は行動を開始。セブンも操られて町を破壊し、怪獣ダンカンも登場する。
ダンとソガはビル街を夜のパトロール。ダンは持ち前の「宇宙のカン」で道路工事のカッターの音がおかしいとポインターを急停止させます。作業員に質問をしても無視している。ダンが去ったあとにこちらを見る彼らが不気味です。するとそこにポインターに向けて発砲するワゴン車が!すかさず追跡し、タイヤを目がけて発砲。追い詰めたと思った瞬間、車は突然煙のように消えてしまった!そして驚く間もなく次の瞬間には追い詰めたダンとソガまでも消えてしまう!!ポインターや警官・パトカーまでも!始まって早々に主役が消されてしまうという衝撃の展開。
急を聞いて隊長たちが現場に駆けつけるとそこには多量の放射能反応が見られる。何者かの計画的な罠を警戒しながらも隊長の一言。「どうやら、一波乱ありそうだな・・・」って!!隊長、そんなのん気なことを!すでにあなたの部下が2人も消滅したのですよ!これを波乱じゃないとでもおっしゃるのですか?
そう思うのも束の間、今度はビルが一区画そっくり消滅してしまう。まさに「蒸発都市」。隊長たちが現場を見に行くと、その消失した付近に何か泡のようなものがある。ビルは溶けてしまったのだろうか・・・?
フルハシとアンヌはタケナカ参謀と待ち合わせです。珍しくスーツ姿のフルハシ。車の中で何やら持論を展開する。ダンが消えてしまったからといって、急にアンヌの前で格好つけているようにも見えます(笑)。参謀に会うとすぐに会見場へ。これから霊媒師ユタ花村が蒸発事件のことで会見するのだという。水晶玉を前に語りだすユタ花村・・・それはどうやらどこかの宇宙人からのメッセージらしい。その宇宙人は宇宙乱流を避けるために一時的に地球に住むのだという。ビルは自分たちが住むためのもので、相談する暇がないから勝手に進めたそうだ。自分たちの邪魔をしなければ安全を保証するという。消失した人たちはいわば人質のようらしい。一方的な要望でなかば脅しだが、参謀の質問には答えずにユタ花村はぐったりとする。
ウルトラ警備隊は早速その宇宙人の居住区を捜索する。フルハシはここでもアンヌと一緒。ここでフルハシはアンヌにコーラをおごってあげます。しかし、霊媒師の言葉はでたらめで探してもムダだというフルハシにアンヌは「ずいぶん冷たいのね」。それに対してフルハシは「うん、よく冷えてるだろ」。ダンの安否を気にかけるアンヌは無関心なフルハシにマジギレです。うーん、このジョークのためにコーラを使ったのですね。フルハシの淡い恋心、玉砕でした(笑)。
そんな中ついにホークが蒸発都市を発見、その中には静止した人々の姿も。ダンたちもいるかもと思い探すフルハシとアンヌ。アンヌは「ダ〜ン、ソガ隊員」!?明らかに差別的な呼び方ですね。そしてやはり静止したソガの姿を発見するが、謎の宇宙人は地球人が約束を破ったとして行動を開始します。手中に収めたダンをウルトラセブンに変身させ、町を破壊させます。このときのアンヌ、まだセブンが何もしないうちから「気でも◯◯◯たの?」って、どうしてわかる?しかしこのときのセブン、明らかに声がおかしい。いつもの「ジュワッ!」ではありません。アイスラッガーで人を襲うシーンはなかなか迫力があります。
フルハシは懸命の追跡で宇宙人の居場所をつきとめ、コントロールを解除しようやく一段落、と思いきや今度は発泡怪獣ダンカンが登場。ところでこのダンカン、鋭くとがった目、どことなく野性味を感じる風貌と、どう見ても「たけし軍」のダンカンに似ています。やはりここに命名のルーツがあるのでしょうか?(もちろん、こちらの方が先ですが)それにしても泡だけが特徴で「発泡怪獣」とは、もう少しよい別名はなかったのでしょうか。まあ、たしかにこの回は宇宙人がすべて策略したものであって怪獣は文字通り泡を出すくらいしか特徴がありませんでしたが・・・(笑)。
ラストは平和を取り戻したビル街を映します。都会と砂漠が同居したような何とも印象的な光景を見せつけられたこの回でした。
侵略者
?(人間の姿だが正体不明、名も名乗らず)
侵略目的
一時的な宇宙乱流を避けるため居住区を探す
侵略方法
勝手に占拠しておいて邪魔をするなと脅す
侵略アイテム
工事現場の怪しい車と工夫 霊媒師ユタ花村 発泡怪獣ダンカン
防衛軍の対策
霊媒師を通じて宇宙人と交信 泡に発泡、じゃなくて発砲