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ウルトラセブン Classic World
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 ウルトラセブン解析
ウルトラセブン ストーリー紹介
第9話「アンドロイド0指令」


[ストーリー] 夜間パトロール中、フルハシはダンとの人違いで謎の金髪美少女に襲われる。そのとき手に渡されたブローチの暗号を解読すると「アンドロイドゼロ指令」。町ではおじいさんが子供達におもちゃを売り歩いているが、そのおもちゃには先ほどのブローチについていたものと同じワッペンが。ダンとソガは再び現れた少女の策略にはまり、夜のデパートへ誘い込まれる。そこで2人が見たものは・・・。



ウルトラセブン ポイント寸評

冒頭いきなりあらたまってウルトラホークやポインターの出動シーンを映して「日夜、パトロール」なんて、わかりきってますよ、そのくらい・・・。夜、突如現れた金髪美少女の姿にポインターは急ブレーキ、それにしてもまた派手ないでたち。文明の進んだ今でもこんなに派手な人はいないのでは?というくらい、見事に演出しています。しかしよく見ると暗闇に浮かぶその幽霊のような素顔には怖いものが・・・「怪奇大作戦」のあのお話を思い出します。第4話に続いて、こんなときはろくなことが起こらない。今回はダンの姿はなく、フルハシが話しかけられる。いささか顔がニヤケ気味だが、ダンではと訊かれたので隣席のソガに目配せをして「そう、モロボシ・ダン」と答えると、握手を求められ、あわてて手袋を外しこれ幸いと応じる。その瞬間、高圧電流が・・・「うわああああっ!!」逃げさる少女、ソガが追いかけるがすぐにやめてしまう。あれ、追いつけそうに見えたが・・・。


基地に戻り手当を受けるフルハシ。前回に続いての御難。ところでこの回、アンヌの登場はこの場面だけ。しかもセリフもなし。なぜ・・・?まあ、あまり深入りするのはよしましょう。フルハシは、やられながらも少女が逃げる際、しっかりとブローチをもぎ取っている。そこに書かれている文字をウルトラ警備隊が誇る、スーパー科学班が解読する。「アンドロイドゼロ指令」とある。ダンとソガは少女を捜しに出かける。


ポインターは団地に到着、なぜ、ここに止まる?これを嗅覚というのでしょうか。さすがはウルトラ警備隊員、怪しい場所をかぎつける力は抜群のようです(笑)。ダンはおもちゃで遊ぶ子供たちに接近。子供たちは皆おそろいのワッペンをつけている。飛行機、戦車など小型とはいえ本物のようなできばえに驚き、売主の「おもちゃじいさん」に遭遇。あれっ、これはこれは村山元首相じゃありませんか・・・ちょっと違いましたね(笑)。じいさんは子供たちにジェット機の操演を披露するが、ダンたちの存在に気がつくとさっさと店じまいをする。ダンらはすかさず尾行し、アジトをつきとめる。


基地からの連絡が入り、先ほどのブローチは宇宙金属でできていることが判明。「宇宙金属」って、地球も立派な宇宙の一員のはずでは?そしてそのことを理由に「敵はなかなか手ごわそう」と断定するアマギ。たしかに、これまでのストーリーを見ていると地球は「宇宙でももっとも下等で、文明の遅れた星」ということになってしまいそうですが・・・(笑)。でも宇宙人というだけで敵と決めつけるのはいかがなものでしょうか。ペガッサ市やキュラソ連邦警察のように、穏便に解決をはかろうとする星もありましたよね・・・。それから、ここはダンと行動を共にする先輩のソガに連絡を取るべきじゃないの?それとも単にアマギはソガが嫌いなのか・・・(笑)。


ブローチの秘密は暴かれていく・・・。行動を開始するじいさんはやはりあの少女とグルであった。少女に再びダンたちを誘導させようとする。ダンとソガはポインターで少女を発見、降りて追いかけるが何という逃げ足の速さ!すかさずダンは「あれは人間じゃない」と言い放つ。そりゃそうかもしれないけれど、足が速いだけで人間じゃないとしたら、オリンピック選手は皆人間じゃないの?(笑)そうして2人は夜間の人気のないデパートに・・・。

デパート内まで敵を追いかけ「袋のねずみだ」と言うソガだが、シャッターが閉まった瞬間、それは向こうのセリフでは?と思ってしまいます。無人のはずの館内に放送が・・・またも「アンドロイドゼロ指令」と言っている。そしておもちゃ売り場では意外な光景が・・・そこに現れるじいさんと少女。じいさんがその謎を解明する。このアイディアですが、対象年齢を低く設定すればそれなりに楽しめるとは思います。演出にも時間つぶし?ともとれる部分が散見します。(冒頭のナレーションに始まり、人形が倒れ掛かってはっとさせたり、本部との連絡が一瞬途絶えたり、など)そして極めつけの演出が、・・・変身したいが、そばに同僚がいる、という「ウルトラマン」でもしばしばあった場面。ここでは何とダンは、ソガのみぞおちに一撃を食らわせます。「ソガ隊員、すまん」って、一体あとでどう説明するつもりなのでしょうか???ソガもまた、いくらセブンの一撃だからって、意識を失うほどのものか・・・警備隊員にしては弱すぎる。そこはまあ、セブンのことだから、ソガに催眠術を使ったり、意識をコントロールするなどしていたのかもしれませんね。


今回登場するチブル星人。「チブル」とは、沖縄の方言で頭という意味なのだそうです。沖縄出身の脚本家・上原正三氏の発案と思われます。文字通り頭でっかちの小型宇宙人、正体では日本語は発しません。精一杯の地球侵略計画だったのかもしれませんが、同伴したアンドロイドともども弱すぎました。おそらくセブンが登場するまでもなく、退治できたものと思われます。私は個人的にはこういう回は非常に好感が持てます。宇宙広しといえども、そんなに強い宇宙人ばかりであるとは、到底思いたくないからです。地球人の英知と文明だって捨てたものではないぞ!!!って時には大声で言ってやりたいですものね(笑)。そして、この特異な造形・・・宇宙人も皆、顔や手足の形が同じである必要なんて全然ありません。そして妙に可愛らしい。49話の中でこんな話があっても良いではないですか。


侵略者

  チブル星人(頭脳星人)

侵略目的

  不明 大人子供をからかって遊んでいるようにも(笑)

侵略方法

  おもちゃにつけたワッペンで、子供と高性能おもちゃを操る

侵略アイテム

  高性能おもちゃ ワッペン アンドロイド少女

防衛軍の対策

  暗号の解読とブローチの分析ぐらい


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