なつかしの特撮ヒーロー・ウルトラセブンの肖像や怪獣・宇宙人・ストーリーまで
ウルトラセブン Classic World
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 ウルトラセブン解析
ウルトラセブン ストーリー紹介
第47話「あなたはだあれ?」


[ストーリー] 深夜団地に帰宅したサトウは家族や隣人、顔見知りから皆に「知らない」といわれて締め出される。通報にウルトラ警備隊が駆けつけるが、昼間は皆「知らないはずがない」というも、サトウはフック星人に誘拐される。彼らは何と夜に団地をそっくり地下へ入れ替えていたのだ。ダンは敵の謀略を察知して動き出す。



ウルトラセブン ポイント寸評

いよいよ大詰めですが、今回は身近にありそうで奇妙なホームドラマの様相です。主役はムラマツキャップ、または仮面ライダーのマスター・立花藤兵衛こと小林昭二氏です。


サトウは団地の住人、深夜2時に酔って帰宅すると、奥さんと子供に「どちら様?」といわれ呆れ顔。どこにもありそうな夫婦の痴話げんかと思いきや、どうも様子がおかしい。本気で締め出しをくらい、真剣に怒るサトウ。さらに隣人や顔見知りの警官にまで知らないといわれる。するとなぜか警官のいる場所に、たった今「知らない」といった家族や隣人が集まってくる。呼び出したのでしょうか?しかし皆無言で無関心だ。そして、ダメを押すように警官に「違うんだよ、なっ!!」と諭され、狐につままれたようなサトウをよそに皆さっさと消えてしまう。突如沸いた孤独感にさいなまれるサトウ、人間関係って、こんなにもはかないものなの?という思いでしょうか。しかし誰にもこれに似たような感覚を1度は持ったことがあるのではないでしょうか。そう考えるとこのドラマの深みを感じます。


団地の外の公衆電話でウルトラ警備隊に通報するサトウ。いきなり「深夜劇場やってるテレビ局ありますでしょうか」って、さすがキャップ、切り口が絶妙。今なら3時でも普通にテレビはやってますが・・・。「そうだ、あれは宇宙人だ!」というとサトウは宇宙人・フック星人に取り囲まれ電話を切られる。冷やかしの電話と決め付けるフルハシをよそに、ダンは調査に乗り出そうとし、フルハシも丸め込まれる。


2人が昼間団地を訪れると今度は皆普通に「忘れるはずがない」などと普通です。奥さんにいたってはダンナが蒸発してしまったのでは、とさえ懸念する。夜、再び張り込むとダンは、その団地が動いていることに気づく。フルハシの目には見えないが、特殊な仕掛けで夜間に地上と地下を入れ替える大工作をたくらんでいるらしい。案の定、ダンはマンホールから地下へ侵入して様子をみると、そこには団地とホログラフによる立体風景があった。フルハシもそれを目の当たりにしてようやく事件の重大さに気づくのだが、ダンの特殊能力に気がつかれてしまうのではとハラハラしますが、もうじき最終回、どうでもいいや、という感じなのでしょうか(笑)。


ところで、ダンの透視能力はすごいですね。建物の外から中へ、さらにはそこにいる人物の正体まで自由自在・・・こうしてアンヌも見て楽しんでいたのでしょうか・・・(笑)。サトウが発見され催眠から解放される。ダンたちが救助すると、団地の住民に変身したフック星人たちが自分たちの計画を暴露しながら続々とその正体を現す。それにしても、夜しか行動できず、あの戦力では地球侵略はとうてい無理だったでしょうね(苦笑)。


フック星人は筋目の入った奇妙な顔のデザイン。集団で行動するものの、戦闘能力には乏しいようです。しかしどうして宇宙人は正体を現すときにああして笑いながら姿を現すのでしょうか?何人も続けて同じ行動をとるとおかしく感じます。セブンも、この回もまたやけにハッスル、終盤になってエネルギー酷使しているように見えます。これがたたって次回、ひどい目に遭うのですが・・・。


エンディングはポインターでサトウを団地へ送る警備隊の面々。何と隊員全員乗っています!そして無事に帰宅、と思いきやまたしても思いがけないハプニングが!隊員たちも皆大笑い!(もしや、彼らもフック星人に変身するのでは?)しっかりとボケをかまして、いよいよ感動の最終回に入ります・・・。


侵略者

  フック星人(集団宇宙人)

侵略目的

  不明 侵略ついでにイタズラして楽しんでいるよう

侵略方法

  夜な夜な地上世界との入れ替えを試みて侵略準備。

侵略アイテム

  催眠術 ホログラフ 

防衛軍の対策

  円盤群との格闘


ウルトラセブン選集



1967年に製作されたSFドラマの金字塔「ウルトラセンブン」の製作舞台裏を、青春群像劇として描いたテレビドラマ。「ウルトラセブン」放映に向けて、スタッフは最後の追い込み。しかし制作発表の目前で、アンヌ隊員役の女優が事故で出演不可能となり…。