[ストーリー] タンカーや調査船が相次いで海上で蒸発する事件が起こり、地球防衛軍およびウルトラ警備隊は防衛軍の原子力船マックス号で捜査を行う。タケナカ参謀とソガ、アマギ隊員らを乗せたマックス号は問題の海域で突如宇宙空間に放り出される。ウルトラ警備隊は緊急出動して救出に向かうが、その間に反重力宇宙人ゴドラ星人は基地に進入、隊員に変身して撹乱し、動力室に時限爆弾を仕掛ける。
メディカルセンターでは、敵の不意打ちに負傷したダンがアンヌの手当を受けているのだが、防衛軍、ウルトラ警備隊は男女交際自由なのだろうか。手当を終えるとアンヌはダンにお守りを渡し、「アンヌがついてるわ」などと・・・見ちゃおれませんわなぁ。もっともダンは考え事をしてアンヌの好意に気づいてもいないようですが。
マックス号でソガ、アマギを待ち受けていたタケナカ参謀がその任務を打ち明けるのだが、有効な対策も用意せずに魔の海域に向かうなんて、あまりにも無謀な行動を・・・。いくら命知らずの防衛軍だからといって人材にも限りがあるので、もう少し有効に使わなくては、参謀!もしかするとタケナカ参謀とソガ、アマギは防衛軍のリストラ要員だった??案の定、マックス号は突如大きな揺れとともに空中へ投げ出される・・・いわんこっちゃない!ゴドラ星人いわく、これこそ「飛んで火に入る夏の虫」といったところですね。
消息不明の連絡を聞いてすぐに救出に向かうウルトラ警備隊。隊長いわく「念のため」にホーク2号で大気圏外を調べたフルハシが、宇宙空間に浮かぶマックス号を発見。中で気を失っている隊員らを起こして状況を説明するフルハシ。宇宙空間にいることを驚くタケナカ参謀らは、ここで衝撃の体験をする。そう、宇宙人・ゴドラ星人との生対談を実現するのだ。第1話でクール星人と画面を通して対談はしたものの、今回は直に交信している。もちろん、誰かの脳髄を借りたとか、人工頭脳などという話はもはや出てこない。当然、そういった能力を兼ね備えていると解釈すべきなのだろう。この作品は映画「未知との遭遇」「E、T、」より10年以上も前の話だ。スゴイ・・・。それにしてもこのゴドラ星人、とにかくよく笑うし、作戦までペラペラと喋ってしまう。ゴドラ星ってさぞかし、にぎやかなのでしょうね(笑)。
そのころ基地では、たった今宇宙空間にいたはずのフルハシがそこにいる。そしてとんでもない「でまかせ」を隊長に報告し、勝手な進言までしている。ダンがその話や態度に「おかしい」と気づくのだが、テレビの前の皆さんはフルハシの「ウソ」を見抜いているのです。動力室に時限爆弾をしかけるニセのフルハシに、ダンは見事に正体を白状させた。ところがダンの正体を知るゴドラ星人は、ダンをカプセルに閉じこめ、自らはダンに変身して高笑いして去ってしまう。宇宙空間のマックス号ではゴドラ星人の謀略を知らせるため、アマギがマックス号に搭載していた観測用ロケットで地球へ向かう。
普通に考えてこれだけの組織、能力を持った宇宙人であれば爆発を見届けながら地球を脱出することも可能では?と思うのですが、いかんせん彼らの弱点は「飛行能力」であるように思われます。なぜって?ラストのセブンとの格闘を見れば・・・ね(笑)。
ロケット発射直前にゴドラ星人に襲撃を受けながら、脅威の精神力で地球にたどり着いたアマギ。爆弾のことについての報告を受けた隊長はすぐに処理に向かうと、ゴドラ星人と格闘中のセブンが「隊長、時限爆弾を早く」って、???セブンがしゃべった?先ほどのゴドラ星人との対談に続く、さらなる衝撃!しかも「隊長」ってセブンにまで言われている。なぜセブンが「隊長」と?よく聞けば、これってダンの声では?やはり隊長はダンの正体を知っているのでは?
アンヌを誘拐したニセのダンは、セブンのアイスラッガーを顔面に受けながらポインターに乗って逃走。そういえばフルハシに変身したゴドラ星人もホーク2号で地球に帰還していた。前回のピット星人もそうだが、地球防衛軍の秘密兵器も宇宙人にやすやすと操作されている。地下に格納された兵器、当然操作方法も特別機密であるはずだ。女は基地に侵入しているし、防衛軍は本当に大丈夫なのか?
とまあ、いろいろありましたが、内容もりだくさん、ゴドラ星人ももりだくさんで見応えがありました。巨大化した後のセブンとの格闘も本当にユーモラス。それにしてもゴドラ星人って、本当によくしゃべるし、適当に間が抜けていて大いに楽しませてくれます。コメディーにもなりそうな第4話でした。
侵略者
ゴドラ星人(反重力宇宙人)
侵略目的
不明 単なる冷やかしかも
侵略方法
船を宇宙空間に放り出して防衛軍を宇宙にひきつける
侵略アイテム
セブンを変身させない、反重力、変身して撹乱、時限爆弾
防衛軍の対策
消失海域の探索、ホークで救助