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ウルトラセブン Classic World
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 ウルトラセブン解析
ウルトラセブン ストーリー紹介
第43話「第四惑星の悪夢」


[ストーリー] ダンとソガは防衛軍が開発した長距離用宇宙ロケットでテスト飛行するが、途中で奇妙な星に誘導されてたどり着く。理不尽な理由で逮捕された2人はロボットの長官に会わされ、ロボットが人間たちを支配する恐るべき世界を目の当たりにする。そこでは人間を資源として捉えるものの、やがてはそれを地球に求めようとする計画があることを知る。



ウルトラセブン ポイント寸評

怪獣の出ない3部作の締めくくりは実相寺昭雄監督の名作、個人的にも非常にお気に入りの快作。何度見ても大いに楽しませてくれます。


地球防衛軍が開発した長距離用宇宙ロケット・スコーピオン号にダンとソガが搭乗し、テスト飛行をします。何でも、長期の自動操縦が可能でロケット内で寝ていればよいのだそうです。睡眠テストとして、30日間目がさめないようにしてあるとも。自動操縦よりもその方がスゴイ!・・・そんなロケット、私が乗りたい!!(笑)というよりも、人が乗る必要があるの?って感じですが。


出発前にソガが予感した不吉なことが現実に!スコーピオン号は突然コースを外れ、2人と連絡の取れない本部は焦燥感がみなぎる。そんなことは知る由もないダンとソガは30日の睡眠から覚め、よくわからない場所でのんびりムード。本部と連絡がとれなくてもさして気に留める様子もなく、歩き出します。しかし、どう見ても地球なのにどこか様子がおかしい・・・。たまに会う人も2人を避けているように見える。そこへ自転車に乗った少年が現れ、向こうから走ってくるダンプカーに接触して転倒する!少年に声をかけるが、どうも話がかみ合わない。そこにやってきたジープから降りてきた軍服姿の男に、ダンとソガは少年の事故のことを告げると「車はよける場所がない」とか「人間が悪い」と・・・??さらに、追い討ちをかけるように「お前たちを逮捕する!!」って、ムチャクチャでございます〜〜


ところでこの軍服の男、口の中で飴玉かなにかをコロコロ気味の悪い音をさせて転がしています。こうしたちょっとした設定が不気味さを醸していていいですねえ〜(笑)。男は2人を連行する。話によればそこはその国の誇る「総合センター」で、長官とかいう人物のところまで連れて行く。日本語を話してはいるものの、話の通りだとすれば日本ではありませんね。現れた長官は、2人をここまで誘導してきたのだという。そしてそういうと何と、長官は目の周りや後頭部の「フタ」を開け、中の機械を露出して見せる。そう、かれらはロボットであったのだ!!秘書はそこへ油をさし、長官は人間である秘書がいれたコーヒーを「ぬるい、砂糖が多い!」として一喝。なにせロボットなので冷酷きわまりありません。


さらにダンたちは、処刑される人間たちを目の当たりにする。「ロボットらしく生きるべきだ」とするとA級の政治犯なのだそうです・・・完全に立場が逆転しています。そしてダンは長官から地球人を資源として招き入れる計画があることを告げられる。こんなにも命を粗末にするロボットたちのいいなりに?恐ろしい・・・!そういうそばから今度はドラマの撮影のために殺される人たち・・・まさに悪夢です。


しかし長官の計画はすでに実行されようとしていた。戦略部隊は準備万端だ。ダンとソガは隙をみて脱走する。先ほどの秘書はダンたちに協力的だが、やがてかくまおうとするところを発見され、死刑になる!いざ執行というときに射撃の名手ソガの一撃が間一髪・・・。


今回のセブン登場は地球に向かって出撃した第四惑星の軍隊を殲滅させるためでした。地味だけれども、大変な功労者です。ところが地球ではそんなことはいざ知らず。いや、それどころかこのお話、本当にあったことなのかさえ定かではない。2人が眠っていた間に見た、まさに「悪夢」だったのかもしれません。


侵略者

  ロボット長官をはじめとする第四惑星のロボットたち

侵略目的

  資源としての人間を確保しようとする

侵略方法

  地球侵略の大軍隊が一斉に地球へ飛来

侵略アイテム

  大量の宇宙船(ロケット?)団

防衛軍の対策

  セブンが一斉駆逐 地球は知る由もなく


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