[ストーリー]　イシュウ湖に河童が出たとして河童クラブのメンバーが興味本位にやってくる。ウルトラ警備隊も近辺の異変を察知して調査に乗り出していた。そしてクラブのメンバーの一人が何者かに殺される。ダンとアンヌは調査中に行方不明になる。さらには湖底から宇宙船らしきものが浮上し、中から河童怪獣テペトが現れる。

前回の緊迫した展開から一転のんびりムードのおとぎ話の世界。今回のテーマは「カッパ」です。イシュウ湖に河童が現れます！驚く釣り人、こうした役にかけては天才的なはまり役・大村千吉さんの名演技！必見ものです。今回は大村さんの顔のアップの静止画像まで拝めます。

この「河童騒動」のおかげでイシュウ湖はちょっとした騒ぎになっています。「日本河童クラブ」という団体のメンバーが夜を徹して河童を見ようと張り込んでいます。漫画家、料理屋の主人、SF作家に女性カメラマンと多彩な面々。どことなくのんびりとした雰囲気ですが、河童にかける思いはいたって真剣そのもの。皆それぞれに河童のうんちくを披露したりしています。河童のえさと称してキュウリを用意している人がいますが、「カッパ巻」というからって、本当なのでしょうか・・・？

夜、いよいよ河童の出没しそうな気配になります。そこへ何やら湖に飛び込む音が・・・そして再び水から上がってくると、クラブのメンバーはこのときとばかりに「せーの！」で捕獲します。さあ、河童捕獲！と思いきやそこへ現れたのは、ウルトラ警備隊のフルハシとダンであった。「何をするんだ！！」キレるフルハシ。ダンも「あまりうろうろしない方がいい」と彼らに釘をさす。というのも、この湖の近辺で何かの異変をすでにキャッチしていたため、ウルトラ警備隊は調査をしていたところだったのです。

ダンの忠告にもめげず河童クラブのメンバーはその程度では引き下がりません。むしろウルトラ警備隊が調査していることでますます河童の出現に期待をはせます。するとそこへ何やら本当に怪しい物音が・・・今度はウルトラ警備隊でもないようだ。いよいよというときに思わずフラッシュをたいたときに、たしかに河童の姿を捕らえた！ところがそんな騒ぎの中、メンバーの一人が行方不明になり、なおも調査中のダンがその死体を発見した！河童の出現と何か関わりがあるのか・・・？

本部で事情報告を受けたキリヤマ隊長はのん気なもの。河童伝説などどこにでもあるだろう、と気にもとめない。しかし、湖に魚がいなくなったと聞いてさらに調査を続行させる。すでに夜は明けているものの、まだどことなく異様な雰囲気がただよいます。ダンはアンヌと同じボートで出かけ、ダンが水中へもぐると間もなく、何者かに襲われた様子。あたりにはたちまち霧がたちこめ、残されたアンヌはやはり調査中のフルハシに連絡をとる。フルハシが出るやいなや「助けて〜！！」

緊急事態にフルハシは本部にも救援を要請。その中で「ダンとアンヌが行方不明」って、それだけならただの２人だけの逃避行かもしれませんね（笑）。フルハシはアマギと２人を捜索。フルハシの声は裏返り、「ダ〜〜〜〜〜〜ン！！！」ってターザンの声を思い出しました。ホークで救援に来た隊長らは湖底の基地を発見、フルハシらに引き上げるように伝える。ダンとアンヌの存在を見捨てる形で・・・。すると湖底の基地が湖面に浮上し、中から河童怪獣テペトが登場。

そのときダンは湖底に沈められて拘束されていたが、そこはウルトラセブン、すぐに変身して拘束を振りほどきます！そしてテペトとの対決。このテペトですが、デザインは公募によるものなのだとか。次回登場のガイロスとともに、ネタも尽きかけていたのでしょうか。しかし、アイディアとしてはなかなか斬新で、旧来のものに比べたら思わず目を引きます。もう少し早く取り組んでいてもよかったかも？しかし、怪獣としての実力は大したものではないようです。しょせん、河童ですから・・・。ほほえましいポーズをとってくれた程度の印象であっさりと散っていきます。

ラストシーンも河童クラブのメンバーが、なおもあれは河童だ、いや宇宙人だと議論しています。命を落としたメンバーのことには触れずに・・・。いわゆる河童伝説の正体は本当は宇宙人だったのかもしれないし、そうではなく本当にいるのかもしれない、歯切れの悪いエンディングです。

侵略者

　　テペト星人（水棲怪人）

侵略目的

　　昔からの河童伝説の正体かも　実はもう侵略していた？

侵略方法

　　湖底に住みつき時々現れては人を驚かす

侵略アイテム

　　湖底の秘密基地？　河童怪獣テペト

防衛軍の対策

　　湖の調査　宇宙船の撃破