[ストーリー] 高性能の火薬スパイナーの輸送の任務を抱えたウルトラ警備隊は、あらゆる敵を想定してアフリカラリーの参加車に紛れ込ませて輸送する作戦に出る。乗りこむダンとアマギは案の定何者可の妨害を受けながらもまい進。隊長の厳しい叱咤にも耐えて任務遂行するが・・・。いよいよ実験開始というときに今度は恐竜戦車が出現。しかもスパイナーをくわえている・・・。
ジャジャーン!!今回は何といきなりダンとアンヌは白昼堂々とデートです。映画館に遊園地。誰がどう見たってデートです(くどい!)。映画はアフリカでの過酷なラリーを扱ったドキュメンタリー調のものでしたが、そこで巨大なおせんべいをぱくつくダン。そしてそれに触発された無邪気なダンは遊園地のコーヒーカップに乗りながら「ブンブブブン、ブンブブブン」と子供心炸裂です!!
そして現実に戻って(笑)・・・地球防衛軍が開発した高性能火薬スパイナー、運搬中何者かに襲撃を受けたため、ウルトラ警備隊がその任務を引き受けるのだが、いかなる妨害にも耐えうるべく、その運搬方法を思案していたところ、先ほどの残像が抜け切れないダンが大胆にも参謀に進言。その方法とは・・・?アフリカラリーを走る車に紛れ込んで運搬するというなかなか周到な作戦で、次の瞬間には早くも実行に移っています。そしてその車に乗り込むのは進言したダンと、もう一人にはアマギを指名。敵の巧妙な罠に2人は危険な目に遭うが、アマギはそこで「爆発に弱い」という弱点を吐露する。そして隊長はそれを知ってあえて任命したといって愚痴っています。幼少時の近所の爆発事故のために爆弾や爆発をみると足がすくむのだそうですが、しかしよくそれで警備隊に・・・?
実はこの参加した車の中には隊長たちも乗っていたのですね。途中わざとダンたちを誘導しておきながら「なぜ車を離れた!!」と一喝する場面も。さらに何者かに時限爆弾を仕掛けられると隊長はその除去をアマギに命ずる。「できません!」と珍しく自己主張するアマギに隊長の平手打ちが炸裂。しかも「時間がない、早くやれ」と冷静だ。鬼の隊長ここにあり!しかしそのおかげでアマギは持ち前の粘り強さを発揮し、ついに除去に成功。そして爆弾の恐怖にもどうやら克服の兆しが・・・。隊長がアマギに交代を命ずると、一転アマギは最後まで任務を果たしたいと申し出る。もう一つの人間ドラマの巻でありました。
そうこうするうちにようやくダンとアマギは任務を遂行。隊長や参謀からねぎらいの言葉をかけられるが、何とスパイナーは別の車から登場。実はアマギの「課題」を克服させるための隊長の厳しくも優しい「親心」であったのでした。しかしどうしてもう少し早く・・・まあ、過ぎたことです。それにアマギ隊員は名プランナーですから・・・。
ようやくスパイナーの実験開始、と思いきや、何と戦車のキャタピラに乗っかった恐竜が出現。その名も恐竜戦車(きょうりゅうタンク)!!その出現した山のような崖のような部分は敵の要塞だったのだという。こんなに地球にはびこっていて、間近に隊員たちも見守る中でようやくそれと気づく有様。もはやレーダーなんてあってないようなもの(苦笑)!!この恐竜戦車、何と口にスパイナーをくわえています。執拗なまでのいやがらせ的攻撃方法です。
ダンは外に取り残された隊員を救助するために、果敢に飛び出し、セブンに変身します。セブンもこの爆弾を抱えた恐竜に苦戦します。しかし最後はダンとアマギはがっちり握手。健闘をたたえあい、ナレーションとともにエンディングを迎えます。「ウルトラ警備隊の任務は厳しい」ってたまにしかそういう場面は見ないような気もいたしますが・・・(笑)。「ウルトラ警備隊魂」なんて言葉も飛び出して、そんな大げさな!
この回は何といってもアマギ隊員の懸命に努力する姿と、隊長の鬼に徹した上司像が印象的です。両者ともこのシリーズの中でも特に印象に残る回ではないでしょうか。それから、戦車に乗った怪獣という発想もまたお見事。「予算」という裏事情はあるかもしれませんが、まさにそれを超越したアイディアに敬意を表します。怪獣ものはこの後も実にいろんなシリーズが登場していますが、このようなタイプは他に見たことがありません。幼少時に見た感想も皆一様に「カッコイイ」の1点ばりでしたし・・・。それともうひとつはっきりしたことは、ダンとアンヌはやはり恋人同士だったということ・・・でしょうか(笑)。
侵略者
キル星人(侵略宇宙人)
侵略目的
スパイナーの実験を妨害するため
侵略方法
実験を先取り、輸送の妨害
侵略アイテム
狙撃部隊 恐竜戦車
防衛軍の対策
敵の目を欺きかく乱