なつかしの特撮ヒーロー・ウルトラセブンの肖像や怪獣・宇宙人・ストーリーまで
ウルトラセブン Classic World
ウルトラセブンClassic World


 ウルトラセブン解析
ウルトラセブン ストーリー紹介
第49話「史上最大の侵略」(後編)


[ストーリー] 一命を取り止めたダンは、手術の用意があることを知り脱走する。ゴース星人は腕を切られた怪獣パンドンを地下工場で再生させて、拉致したアマギの声を使って、降伏しなければ地球に総攻撃を仕掛ける旨の宣言をする。少年の家でかくまわれたダンはアンヌに連れ戻されようとしたとき、自らの正体と運命、そして地球への、アンヌへの別れの言葉を告げるのだった。ダンは隊員たちの声援を受けながら決死の覚悟で最後の戦いに挑む・・・。



ウルトラセブン ポイント寸評

もがき苦しむダン、何とか発作も収まり、医師とアンヌは手術の用意を始める。レントゲンも撮るという。それを聞いたダンはおちおち寝てはいられない・・・。


ホークで視察中のフルハシは怪獣の姿が腕と足しかないことに気づく。その頃敵の円盤は基地を襲う。出動したいが山をスライドさせると中が丸見えになるということで、クラタはいらつく。これまでの宇宙人はなぜそこに気づかなかったか・・・(苦笑)。基地内は緊迫するが、そのときダンがベッドにいないことに気づきアンヌは必死でダンを探し回る。基地の運命よりも、ダンが心配なアンヌ。ちょうどそのとき連絡を聞いて駆けつけたフルハシのホークが敵を撃墜。しかしそのまま自分たちの地下秘密基地へと向かう。


アンヌは隊長にダンがいないことを報告。不敵に笑い出すクラタ(そんな場合じゃないのに・・・)。すると一転、「今度は脱走か!」。隊員は否定するが、クラタはダンのことを「ウルトラ警備隊の恥さらし」「あんなろくでなし、知りたいとも思わん」という。今度は内部紛争か!そのとき、緊急連絡が基地のモニターに入る。その画面には拉致されたアマギの姿が・・・!


ゴース星人はアマギの姿を借りてその作戦を告白。地球人に降伏を迫り、降伏すれば火星の地底都市へ移住を許可するという。もしそれを拒めば30億人類の皆殺しにするという、まさに「史上最大の侵略」である。もちろん、基地内に誰も降伏に応じようとする人はいない。ヤマオカ長官は、対策会議の真似事をするので、その間にウルトラ警備隊は敵の基地を探し出してほしいという。


その頃、ポインターで脱走したダンはアキオ少年とその姉に発見される。ぐったりして額にかなりの傷を負っているダンを誰もが心配する。少年たちはダンを自宅へ招き、一時的に休みたいだけだというダンに内緒で、姉は往診を頼む。その様子を聞いたダンは、医者が嫌いだと言ってさらにアキオの「作戦本部」という隠れ家に移動する。


そこでテレビニュースに見入るダン。アナウンサーが悲壮な発言をしています。「ゴース星人の奴隷となるのでしょうか、それとも人類の誇りとともに滅亡するのでしょうか・・・2つのうちいずれかを選ばねばならない」などと、何というネガティブな!防衛軍から「俺たちを見くびるな」ってクレームが来そうな発言です(苦笑)。


防衛軍ではその頃ついに敵の基地を発見し、マグマライザーに爆弾を積んで自動操縦で突っ込ませるという戦法がしかれる。ところが、拉致されたアマギの身を案じて反対するソガに、クラタは「人間一人の命にかまっている場合ではない!」として説得、強行する。


ビデオシーバーでそれを聞いていたダン、ダンもやはりアマギの身を案じていた。行かなければ!しかし、セブン上司の言葉がまたも耳に突き刺さる。そこへアンヌがやってくる!先ほどのアキオ少年がこっそりと警備隊に連絡していたのだ!


「なぜ逃げたりしたの?」とあくまでも優しく問いかけるアンヌ。傷ついた戦士に微笑む女神のようだ。「ねえ、答えて!」・・・願わくばこのまま地球にとどまりたい、しかしもはやそれが許される体ではない、いよいよ決断を余儀なくされるダン。そしてついに告白のとき・・・



「アンヌ、僕は・・・僕はね、人間じゃないんだよ!!・・・M78星雲から来た、ウルトラセブンなんだ!!」



「びっくりしただろう」  「ううん」


「人間であろうと、宇宙人であろうと、ダンはダンに変わりないじゃないの。たとえ、ウルトラセブンでも」


ついに全てを明らかにし、故郷へ帰らなければならないことを告げて、なおも引き止めるアンヌに、アマギのピンチを救う義務を理由に、危険な最後の戦いへ挑む!アマギを救出し、敵の秘密基地は爆破!改造されて復活したパンドンとの戦いに!隊員たちにすべてを話すアンヌ。


「ウルトラセブンの正体は、あたしたちのダンだったのよ!」


驚きの各隊員の表情、苦しみながら戦うセブンを前に構わず続けるアンヌ。


M78星雲から地球を守るために遣わされた平和の使者で、自分を犠牲にしてまでこの地球のために戦っているんだわ!!・・・でももう、これが最後の戦いよ、ダンは自分の星に帰らなければならないの!」


苦しみに耐えながら決死の覚悟で戦うダン=ウルトラセブン。隊員も皆その姿に「ダン!」と呼びかける。隊長も「行こう!地球はわれわれ人類自らの手で守りぬかなければならないんだ!!」


暴言を吐いたクラタも「モロボシ、許してくれ」といって果敢にセブンのフォローをする。そして、ようやく最後の戦いを終えたセブンは、何も言わずに明けの明星とともに去っていく・・・。


                   (完)


侵略者

  ゴース星人(幽霊怪人)

侵略目的

  地球人に降伏と火星への移住を迫る

侵略方法

  地底からのミサイル総攻撃 拉致操縦 

侵略アイテム

  地底ミサイル 怪獣パンドン 

防衛軍の対策

  V3が存在を未然につきとめるが・・・


ウルトラセブン選集



「ウルトラセブン」感動の最終回を飾るパンドンは改造され再生してセブンに挑みます。この執念もまた感動に彩りを添えます。